2017年09月24日

商店街寄席

今回も多くのお客さんに来ていただきました。

しかも、新しいお客様に来ていただけていてありがたいことです。

私たちもがんばらないと。

さて、今回の番組は以下のとおりです。


牛ほめ ・勘 右

かぼちゃ屋 ・とまと

天狗裁き ・勘 栄

中入り

踊り ・すず柑

浜野矩随 ・ 勘 楽


中入り後の二人は圧巻でしたな。踊りはホークスの応援歌が入り

空気が変わって盛り上がりました。

「浜野 矩随」。プロの方で聴いた事がなく詳細はわからないのですが、

以前と比べてカラっとした雰囲気になった気がします。

母親が死ぬ、死なないの演出だけでなく

肩の力の抜けたいい噺になって非常に良かったですね。

さて、トップの勘右ですが、

私が思うに頭の入れ替えができていないまま舞台に上がった

印象ですね。

サラリーマンで仕事をしながらこういう活動をしていると

仕事で使う脳と落語で使う脳の場所が違うんですね。

その切り替えが上手くいくといいのですが、

いかないまま舞台に立つと仕事中の顔

が覗いてしまいます。

いわゆる「素」の状態ですね。

お客さんからしてみれば、「素人」が覚えている事を

喋っているように見えてしまう。

ある意味しかたないところですが、克服するには

場の数の経験とネタ繰りしかないでしょうね。

とまとも同じような所が見えていました。

彼女の場合、「みどりの窓口」で一皮むけた気がしましたが

どうも古典になるとまた戻ってしまっている。

惜しい気がします。

勘栄さんの「天狗裁き」は下座から見る限りは、

いい出来でよくお客さんも噺についていたようです。

しいて言えばもっと臭いくらい間を取るのもいいのかなと

思います。

次回は、いよいよ「粗忽家勘心独演会」

こうご期待。

それにしても、ロッカーの荷物は入りにくい。



2017年09月09日

予感

今週初め、ビックニュースが入ってきました。

桂きん枝師が「小文枝」を襲名するとのこと。

そう言えば「小文枝」という名は空いていたのかと思った次第ですが、

先代文枝師匠は永らく「小文枝」であったので、

先代のイメージが強いですが、新しい「小文枝」像を創って

いただきたいところです。

桂きん枝師を私が最初に高座で見たのが昭和60年くらい

だったと記憶しています。

お若い頃色々あって、謹慎開けで名前も「勝枝」とかに変えて、

これから心機一転頑張りますとか

当時おっしゃっていたような気がします。

これで、文枝一門では次は文珍師でしょうか?

襲名するタイミングは色々あるでしょうが、

印象に残っているのがざこば師匠ですね。

昭和63年にそれまでの朝丸からの襲名。

テレビやラジオなど多数出演されており、なんで

変えるのかと私も疑問に思ったもんです。

ただ、米朝師匠もそれなりのお考えがあったの

でしょう。

この襲名の発表から襲名披露までの間、

朝丸師の出演する落語会は当時結構行きましたが、

見る度に皮がむけて新しい落語家になって行くのを肌で感じて

襲名披露の独演会はすでに「ざこば」像が

できていました。

落語家というのは名が変わるというのは、こういう事なのか

と当時は感じたのです。


今年は、笑福亭松喬師の襲名、来年は4代目桂春団治。

続々とビックネームの襲名が続きます。

また、朝丸からざこばのように進化していく噺家さんの襲名が

見たいものです。

そして、そろそろ・・・来年あたり何かあるかも。


2017年09月02日

引越しの夢

先週の春風亭正太郎さんの独演会で最初に演じられた

のが「引越しの夢」。上方では「口入屋」

この噺、好きな演目の一つで一度はやってみたい噺です。

正太郎さんはなんとこの噺15分くらいでやっていました。

この編集の仕方に驚きましたね。

上方の「口入屋」。米朝師匠の音ではマクラ入れて約40分。

ネタだけでも十分30分は超えます。

この噺を場面で区切ると

①口入屋でのやりとり→そこに布屋の丁稚が入ってきて
美人のおなごし(女中)の要求があります。
そして、美人のおなごしさんを連れて家にもどる

②布屋での丁稚と番頭とのやりとりの後、
番頭が女中と面接する。(いわゆるどがちゃが、どがちゃが)

③御寮さんと女中との面談のシーン

④番頭の所に丁稚が報告にいき、番頭が店を早じまいにする

⑤寝床での男奉公人のやりとり

⑥夜這いに行くシーン
でしょうか。

なにが違うのか江戸の「引越しの夢」志ん朝師匠の映像を見ると

(おそらくTBSの落語研究会か?)マクラ入れて27分。

ネタだけでもおおよそ23、4分ですかね。

②からスタートしますが、③の場面で上方落語のような

女中の技量を披露する所はないですね。

軽めに④へ、そして⑤、⑥と行きますが

⑥の夜這いに行く所の描写が興味深い。

上方の場合、確か階段を上って女中のいる2階に行こうとして

2階から蓋をされて行けない→膳棚(江戸では吊戸棚という言い方)

を使って木戸棚に上り2階へ侵入する。

ここを上方では地の喋りで説明をするのです。

ところが、志ん朝師匠は、番頭の一人喋り。

扉が開かないのでへっついさんに足を掛けて

吊り棚を使って2階へ登ろうとします。

その描写が暗闇の中で眼をならしていく様子を割とゆっくりと

一人喋りで表現する。

そして、最後の膳棚(吊り戸棚)を抱えるシーンですが、

志ん朝師匠の映像には井戸にはまる人は出ず、

番頭ときゅうしち2名しか出てきません。

同じ噺なのに15分から35分との違い。

15分でもしっかり噺のエッセンスを伝える正太郎さん

やはりプロは違いますね。

私もようやく編集の方法で時間を調整する事を

考え出しましたが、これなかなか難しいですね。

これは編集とは違いますが、サゲ。

志ん朝師匠は御寮さんが出てきて

「番頭さんなにをしているのかい?」

番頭「夢を見ていました」

御寮さん「なんの夢をみていたのかい?」

番頭「引越しの夢を見ていました」

へーいきなり「引越しの夢を見ていました」ではないのか。

志ん朝師匠の解釈があるのでしょうね。

2017年08月27日

ああ懐かしいや

正太郎さんの独演会も無事終了。

「火焔太鼓」が久しぶりに聴けたのはよかった。

あまり江戸落語の噺自体知らないのですが、この噺は

後輩が学生時代にやっていておもしろいなと思っていました。

その後輩もなぜか今は上方落語でプロになっていますが。

道具屋さんとおかみさん、江戸っ子らしくていいですよね。

今は南光師匠も上方で焼き直していますが、

うちの会でもぜひ聴きたいですね。

さて、ラジオの寄席番組で「なみはや亭」がこの二週間高校野球で休み

だったので何気なくラジコを触っていましたら

「演芸もん」がありまして。

タイムフリーで聴いてみると「なみはや亭こぼれはなし」

と題してその番組のプロデューサーが裏話をするとのこと。

実は、このプロデューサーは戸谷公一氏で大学の後輩。

彼が1年の時私は3年で、和朗亭明海(わろうていみんかい)と

つけたのも私たち3年生。

その彼がラジオに出ているとは。

以前から「なみはや亭」や「上方落語を聴く会」などの番組を

やっていると聞いていましたが、声をラジオで聴くのは初めて。

声はやはり昔と変わりないなと懐かしみながら聴くと

もう一人ゲストで出ていたのが桂華紋さん。

この方も大学の後輩。全然知らないのですが。

師匠が大学の先輩でもある桂文華師匠。

華紋さんは、落研の時から弟子になるまでの色んな話、

戸谷氏は「なみはや亭」をはじめるきっかけから失敗話を

2週間分約1時間。

失敗話では、「上方落語をきく会」で座布団忘れ事件。

なんでも2番太鼓が終わって、司会の伊藤アナが前説に入った

時に前座の笑福亭べ瓶さんが気づいたらしい。

この時は、朝日生命ホール(ここも思い出)の裏にあった

スポンジ状の薄いクッションみたいなものを

風呂敷で巻いてとりあえずしのいだとのこと。

途中で座布団を取りに帰りお客さんにはわからないまま

だったらしいが中トリの笑福亭三喬師匠が風呂敷を

持って舞台にでて笑いに変えたという。

もっと聴きたかったけど2週分で1時間。

この続きは今度本人に会って聞きましょう。


2017年08月13日

記憶

お盆になりまして、朝は涼しい風が入ってくるようになりました。

車の中でNHKラジオ、落語がかかっているので

何かいなと思っていたら、5分間落語・講談なるものが

バトル形式でやっていました。

このような番組が始まるのではと思っていましたが、

段々短く、エキスだけ的な

落語ブームの時代にM1のようなものを

全くどもなりません。

ちょっとだけ聴いて終り。

高校野球も盛り上がっていますが、

こちらも昔のような気持ちにはなりません。

全体的なレベルが下がってきているのではと

思うような気もします。

基本的な動作が雑となって、派手なポーズばかり

目立ちます。

ピッチャーがピンチで三振取って吠えるでしょう。

あれ、見ていて嫌になるんです。

田中まーくんがしきりにやっていましたためでしょうか、

高校生でも流行っていますが、嫌ですね。

この前なんか3塁コーチャーの飛び回る派手な仕草が

テレビで取り上げられていましたが、

これもだめですね。もっと普通にやってほしい。

目立ちたいのは違うと思います。

極め付けは、優勝した時にマウンドに集まって

人差し指を立てるやつ。

もっと違う事せえよ、みんな同じポーズでね。


昔はなんか淡々とゲームが進んでるのがよかったんですがね。

2017年08月02日

落語も暑いね

いよいよ8月となりました。

色々と大変で落語の稽古もままらない日々ですが、

テレビ、ラジオと落語情報は増えてきました。

ちょっと前のイレブン寄席はよかったですね。

銀瓶師、吉坊師、そしてナオユキさん。

ラジオでは、なみはや亭に華紋さん「粗忽長屋」。

ひなたの会で昨年同じ噺を聴きましたが、

実に口調が良く噺振りはベテラン噺家のようです。

いずれ露出は増えてくるでしょう。


さて、NHKで今回「落語ディーパー!」という番組がスタートしました。

「東出・一之輔の噺のはなし」とサブタイトルがついて

俳優の東出昌大さんと春風亭一之輔師が

古典落語について徹底分析しますとしてあります。

意外にも東出さんは父親の影響で落語マニアだと。

そして、この番組の進行役にあの雨宮アナが。

そう、福岡局時代は聞き取りにくいニュースを読んでいた

彼女が東京へ異動。ついにきました。

この他、柳家わさびさん、柳亭小痴楽さん、立川吉笑さんと

ひなたの会でお馴染みの二つ目クラスの方が

ゲストでトーク及び落語を披露するようです。

今回のテーマは「目黒のさんま」

殿様がさんまを初めて口にするシーンや

「地噺」の演出について

10代目馬生師、先代円楽師、市馬師の比較を

するなど従来の落語番組とはちょっと違うものでした。

次回は「あたま山」そして「お菊の皿」「大工調べ」と

続きます。

ただ、いかんせん30分番組。

ちょっと中途半端かな。

最後の落語実演もフォーカスした部分のみでしたし。

なんか、この番組を見てにわか落語通が増えそうな気がするね。

2017年07月23日

商店街寄席

多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。

番組

夏どろ 寿楽

ちりとてちん 勘春

紙入れ 勘心

中入

踊り すず柑

次の御用日 楽狐

下座にいたので、聞こえない所もあったので詳細なコメントは

控えますが、みなさんよかったと思います。

自分としては、説明を細かくするようにしたのですが、

逆効果だった気がします。

ただ、この噺は真ん中の所がいいんですけど。


2017年07月15日

暑うございます

山笠も終りいよいよ博多も夏本番です。

独り言もしばらくお休みしていましたが、いかんせん

忙しくて書く暇がございません。

書くテーマはあるのですが、夜になると忘れております。

さて、6月に上方落語界では若手グランプリがありまして

正式名称は忘れましたので。

桂米輝さんが優勝されたようです。

米団治師匠のお弟子さんで、まだお若いようです。

去年は笑福亭たまさんだったと思いますが、

今年は米朝一門。

今までみるとコンテストは米朝一門は強いですね。

ここ数年間でも、桂雀太さん、桂佐ん吉さん、桂吉の丞さん。

育成というと地道な基礎造りが肝心なんでしょうが、

色んな本を読むと米朝師匠、吉朝師匠の指導は

しっかりしていたようですね。

声、言葉、姿勢。

これに登場人物の描き方、ネタの深堀が加わってくるのでしょうか。

基礎あっての理論という事でしょう。

米輝さん。一度拝見したいものです。

2017年06月27日

歌丸師匠の言葉について

数日前、ネットで歌丸師匠がアキラ100%の裸芸について

批判的な発言をされたいましたね。

私は落語も好きだし、裸芸も結構だと思っているのですが、

歌丸師匠には我慢できなかったのでしょうか。

ただ、このような事が記事になるくらい

今の世の中、批判する事が億劫になっているのが問題ですね。

なんか、若い人達の奇抜な芸に大御所たちも

理解を示すのが流行りみたいで、

歌丸師匠のようにはっきりと言える事は大切だと思います。

「笑い」の専門家は実は真面目なんです。

落研に入った時、先輩方が喧嘩みたいに言い合いしている

姿を見て正直ビビりましたが、

それがお互い向上できるし、

「笑い」の感覚は人それぞれなんですよね。

100人が100人同じように笑う事自体が不思議なことなんで、

批判がでるのは至極当然でしょう。

しかし、今の世の中そんな方向に進んでいるようですよ。

私ができることと言えば

うちの全体稽古会での批評をミュージカル風で言ったり、

あと、打ち上げ代を集める時に1万円札の間に白紙挟んで

「家を建てる時の足しにしてくれ」と言ったり。

偉そうにしている人のほうが滑稽ですな。

2017年06月10日

必殺シリーズ

小郡で殺人事件がありました。

しかも身内で警察官が逮捕とは。

同じ町の出身ですが、まあ平和で何もない所ですので、

ただただ驚いております。

しかし、福岡は金塊強盗やら現金強盗、道路に穴がほげるし

全国的にも恐ろしい街と思われているでしょう。

また、国会も相変わらず胡散臭い事だらけですな。

だからという訳ではないですが、

今BSで必殺仕事人がやっているので録画して見ております。

今やっているのは、1980年頃の「必殺仕事人」で

おなじみ藤田まことさんの中村主水。

三田村邦彦さんの秀、伊吹吾郎さんのなんとか左門。

(字が読めん)ほか

まだあの「ちゃららーん」という音楽はありません。

殺し屋といえば殺し屋なんでしょうが、見ていて胸のすく気持ちにはなります。

私が生で必殺シリーズを見だしたのはこの後

「新・必殺仕事人」から

中村主水、秀、三味線屋の勇次などが主要メンバー。

当時中学生から高校生時代。衝撃的でしたね。

ただ、その後からは演出もおもしろおかしくなり過ぎてしまいましたが。

ネットで見てますとファンの間で最高傑作は「新必殺仕置人」だとか。

前作の必殺仕置人には沖雅也が出ていて

これがかっこいい。ダルビッシュ有みたいですよ。

そして主役は山﨑努。念仏の鉄ですな。中村主水は主役ではないようです。

「新必殺仕置人」には中村主水、念仏の鉄、中村嘉葎雄演じる巳代松など

ユーチューブでしか見ていませんが、表情がしまっていて

緊張感がありますな。

あと「必殺仕掛人」の緒方拳。

このシリーズは再放送で何回か見ましたがよかったですね。

最近昔のシリーズが再放送されないのは表現がえげつないかな

なんですかね。

古典落語の参考にもなりますが。

そう言えば「ハングマン」なんかありましたね。


今のドラマはどれも学芸会の延長みたいなものばかりでね。

好きとか嫌いとか、

あー年取ったわ。